養成所講師が教えるお勧めの本
アマゾンの情報もご参考に
神谷明の声優ワンダーランド...Gakken mook―Animedia selection
神谷 明 (著) 単行本 (2001/03) 学研
【お薦めの理由】
声優業界を目指す人、興味のある人の疑問にQ&A形式で明快に答える神谷明氏の本です。
「声優ワンポイントレッスン」は練習方法に悩む人にとってはとても役に立つはず。
「ギョーカイ幕の内」は業界に入ってしまったら今さら聞けない常識なども書かれており、業界人もひそかに読んでいるとか。最後の「外郎売」は、ていねいなふり仮名つきで分かりやすく書かれています。
外郎売のセリフは読み方が微妙に違ったりしますが、私のレッスンではこの本の読み方を採用しています。
レッツ!声優
武沢 信幸 (著), アトリエサヴァ 単行本 (1996/12) オフィスCHK・東京
【お薦めの理由】
文句なしにお薦めの一冊。
漫画本ということと軽いキャラクターでかなり損をしていると思うが、ぜひお薦めしたい一冊です。
業界のマナーや心構えなどは読み流して構わないと思いますが、基礎訓練の方法や、鼻濁音、母音の無声化についての説明などは、分かりやすく丁寧に書かれている。
発行が96年なので一般書店ではほとんど見かけることはないが、絶版になる前に手に入れておきたい一冊です。
現代文の朗読術入門あなたを磨く話しことば
杉沢 陽太郎 (著) 単行本(ソフトカバー) (2000/03) 日本放送出版協会
【お薦めの理由】
NHKのアナウンサーを数多く指導してきた元NHKアナウンサー・杉沢陽太郎氏の本です。
この本で衝撃的だったのは「今までの教え方は間違っていたようです」というくだり。我々はNHKのアナウンサーを手本にし、NHKのテキストを使ってNHKの教え方を真似してきました。かすかな違和感を感じたこともありましたが他に頼るものはありませんでした。それが否定された時のショックと目からウロコが落ちたような衝撃。今でも忘れません。CD付きなので自分ひとりでも練習できます。
声優になるための練習問題100練習問題シリーズ 4
高橋 トモコ (編集), 出口 富士子 (編集) 単行本 (2000/04) 雷鳥社
【お薦めの理由】
使い方によってはとても参考になります。
一人でも練習できるようなつくりになっていますが、初心者は良し悪しを聞き分ける耳ができていません。一人で練習してもあまり効果はないと思います。もちろん100問すべてがそういうわけではなく、中には声優全般や様々な知識を確認するものもあるのでそこは一人でも問題ないでしょう。この本の効果的な使い方は、声を出す部分はきちんと喋りを聞き分けられる人に指導してもらいながら、という使い方でしょう。
めざせ!声優アーティスト―声優の仕事のすべてがわかる
主婦と生活社 (編さん) 単行本 (2004/07) 主婦と生活社
【お薦めの理由】
声優になりたいけれど、具体的にどんな仕事なのか、どうしたらいいのか、まったく手がかりが無い人には丁度いい入門書です。
これを読んだらなんとなく声優になれそうな気がしてきますが、世の中そんな甘いもんじゃありません。「私の成功法」は多少参考になりますが、どこかで「私はこうして挫折した」というのを出版してくれないだろうか、と思うのは私だけでしょうか?
声優になれる本―あの声優がすべてをあかす.
市原 光敏 (著) 単行本 (1996/04) 世界文化社
【お薦めの理由】
この本だけでは声優になれないが、著者の市原氏は東京アナウンスアカデミーで全国各局にアナウンサーを送り込んできた人。
この本は声優の経験談や対談で、いわゆるHowtoものではありませんが、第4章・声優になるための「発声」ポイント集中講座はさすが市原氏ならでは。一度手にとって見ると刺激にはなります。
はじめてのボイストレーニング−朗読・ナレーション編
松濤アクターズギムナジウム 単行本(ソフトカバー) (2000/11) 雷鳥社
【お薦めの理由】
声優志望者だけでなく、人前できちんと話せるようになりたい人や子供に絵本を読み聞かせたい人にも参考になる入門書。発声の仕組みから発音練習、朗読、ナレーションの具体例まで書かれてあって、コンパクトにレベルアップを図りたい人には最適の一冊。CD付がうれしいです。
日本語の発声レッスン 俳優編
川和 孝 (著) 単行本 (1981/10) 新水社
お薦めの理由】
初版は古いが版を重ねている名著。養成所や各種教室ではこれを下敷きにテキストを編集しているところが多い。それほど内容もしっかりしていて古くならないという証拠。カセットテープもあるが手に入るかどうかは不明。私の手元には一組あります。ダビングはできませんがお越しいただければお聞かせすることも可能です。外郎売の練習のしかたはこの本が文句なしに一番です。
ちなみに最近「一般編」も出たようですが、まだ読んでいません。


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